古今東西の名作に登場する美味しそうな食べものを、
食いしん坊の作者独自の目線で語るコミックエッセイ。
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本の中の印象的な食べ物について書いた書評コミックエッセイ。フルカラー。内容とは関係ないけど、宮田さんのイラストはシックな色合いで素敵だなあ。笑いつつ、時にしんみりしながら読んだ。
食べ物が出てくる本は私も大好きで、内容には共感するところが多かった。森茉莉、石井好子のエッセイ好き。「シュウクリイム」の語感のエレガントさ、すごくわかる。石井好子のエッセイに出てくるバターの「バタ」表記もなんか好き。
石井好子のオムレツと村上春樹のオムレツの話にへえ~となり、「そうかも!」と思い、夢がふくらむ。他にも自分のお気に入りの本がレビューされているのを見て嬉しくなった。着眼点もおもしろい。また読み直したくなったし、知らない本は読んでみたくなった。
村上春樹、昔小説読んで「?」ってなったけど、エッセイならいけそうだ。楽しそう!
▼参考文献リスト(クリックで詳細表示)
- 赤川次郎『ふたり』新潮文庫
- 石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』河出文庫
- 石井好子『パリ仕込みお料理ノート』文春文庫
- 今道友信『温かいスープ』光村図書
- 内田百閒『御馳走帖』中公文庫
- 内田百閒『ノラや』中公文庫
- 角田光代『さがしもの』新潮文庫
- 角田光代『よなかの散歩』新潮文庫
- 角田光代『今日もごちそうさまでした』新潮文庫
- 久住昌之『孤独のグルメ』扶桑社文庫
- 獅子文六『私の食べ歩き』中公文庫
- 東海林さだお『サンマの丸かじり』文春文庫
- 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』中公文庫
- 平松洋子『サンドウィッチは銀座で』文春文庫
- 平松洋子『小鳥来る日』文春文庫
- 平松洋子『ひさしぶりの海苔弁』文春文庫
- 平松洋子『肉まんを新大阪で』文春文庫
- 堀井和子『早起きのブレックファースト』河出文庫
- 三島由紀夫『三島由紀夫レター教室』ちくま文庫
- 三島由紀夫『女神』新潮文庫
- 水上勉『土を喰う日々』新潮文庫
- 村上春樹『村上朝日堂の逆襲』新潮文庫
- 村上春樹『村上ラヂオ』新潮文庫
- 村上春樹『村上ラヂオ2 おおきなかぶ、むずかしいオボカド』新潮文庫
- 村上春樹『村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン』新潮文庫
- 村上春樹『1Q84』新潮社
- 群ようこ『トラブルクッキング』集英社文庫
- 森茉莉『紅茶と薔薇の日々』ちくま文庫
- 森茉莉『貧乏サヴァラン』ちくま文庫
- 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』角川文庫
- 森見登美彦『恋文の技術』ポプラ文庫
- 吉本ばなな『哀しい予感』幻冬舎文庫
- 米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』新潮文庫
- ブリア・サヴァラン『美味礼讃』岩波文庫
- C・S・ルイス『ライオンと魔女』岩波少年文庫