ひとり「青空文庫読もうよ期間」に読んだものの覚書。頓珍漢な感想かもしれない。 大体どれも10分以内に読めると思われる。五十音順。 すぐ読めるように、青空文庫のリンクも貼ってあります。
田中貢太郎作品
『義猴記(ぎこうき)』
www.aozora.gr.jp 殺された主人のための猿の敵討ち。
「張廷栄は乞児の死骸を掘らして、それを棺に入れ、火をもって焚かしたが、その火の燃えあがった時、かの猿は隷官の前に頭をさげ、そして、不意に火の中に飛び込んで焚死してしまった。」
が印象的。
(2022.09.05 読了)
『死んでいた狒狒』
www.aozora.gr.jp そもそも「木客(そま)」ってなに? と調べたら「中国に伝わる妖怪、怪物の一種」って出てきた。
谷の向こうから「おうウイ」という呼び声。でもこれに答えてはいけないそうだ。山の怪異の呼び声に応えると一晩中相手をしなければならず、「得態の知れない毒素に当って血を吐いて死ぬ」らしい。でも思わず答えてしまう魅力的な声ってどんななんだろう。
山になら狒狒はいるかもしれないが…。
(2022.08.31 読了)
『棄轎(すてかご)』
www.aozora.gr.jp のっぺらぼうの話。
こんなのトラップじゃん! と思わないでもないが、綺麗なかごがあるからって勝手に覗いちゃだめだよな。
(2022.08.31 読了)
『千匹猿の鍔』
www.aozora.gr.jp 物にまつわる不思議。鍔は持ち主のところに帰りたかったんだろうか。
持ち主の高橋さんも魘されたりすることがあったんだろうか。さすがにそれはないかな…。
(2022.08.31 読了)