文字を食べる

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友井羊『スイーツレシピで謎解きを』

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吃音があって引っ込み思案の女子高生、菓奈が周囲の事件に絶妙の推理力を発揮。お菓子作りの科学を利用したミステリー。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-745505-2

 目次に出てくるスイーツの名前からして、ときめく。
 スイーツレシピにからめた青春ミステリー。吃音のため推理がうまく言えない女の子が探偵役というのがなんか新しい感じする。

 主人公の周りの登場人物の温かさが好き。悠姫子の保健室登校の理由に、不器用だけど優しい彼女の人柄が伝わってくる気がした。葵がずっと隠していた秘密にも驚いた。彼女も吃音だったとは。解説の青柳氏同様に、本当に「マ行」の台詞を言っていないのか確認してしまった。これは二度読み必至…! ほんとだった…!
 真雪と菓奈はつきあってるのかな? 菓奈の成長が微笑ましかった。ほろ苦くも温かな話だった。すごく好きだ。