文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

森見登美彦『恋文の技術』

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装画:中島梨絵

京都の大学から、遠方の実験所に送られた男子大学院生が、友人知人に手紙を書きまくる。でも本当に気持ちを伝えたい人には、思うような手紙が書けなくて――。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8000524.html

 初森見作品。恋文の技術の習得を目指し、守田一郎青年が文通武者修行に励む!
 全編手紙形式。守田くんの手紙で相手の返信は書かれてないけど、なんとなく反応がわかるのおもしろい。どんなやり取りしてるんだろうなあ、と考えながら読みました。登場人物の中に著者も混じってるのおもしろい。
 手紙っていいなと思う。赤い風船のエピソードが素敵だった。なぜか昔小学校の国語の教科書に載っていた「花いっぱいになあれ」(タイトル間違ってるかも)を思い出しました。


★単行本