文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

岸本葉子『カフェ、はじめます』

  当サイトの記事には、広告・プロモーションが含まれます

イケてない40代シングル女子が、かわいい古民家にひと目惚れ。おむすびカフェ開業を目指して一念発起!大家の風変わりな老女と娘、不動産業者との駆け引き、頼りない行政書士や助っ人の旧友をも巻き込みドタバタ騒動。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120047619


 女性がカフェを始める…という話は以前ほかでも読んだことがありますが、カフェの話は需要があるんですかね。大体、カフェをはじめてからてんやわんやが物語の主軸になることが多いと思うのですが、こちらの本はカフェをはじめる前のあれこれがメインという感じでした。開店するのに必要な資格がいるだとか、店舗の図面はどうだとか、結構細かく書かれていたような気がします。カフェをはじめたい人にとっては多少は参考になるのかもしれない。
 主人公がはじめるのは、「おむすびカフェ さんかく」おむすびと番茶と糠漬けだけのメニュー。おむすびカフェは素敵だと思うし、焼きおむすびはおいしそうだったのですが、セットで900円は個人的に高いと感じ、なんかそこがすごく気になってしまいました。都会だからこんなものなんですかね。落ち着いたいい感じの古民家カフェだと思うんですけど、これから先この店は大丈夫なんだろうか、と少し思いました。


※文庫版は双葉社から。