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北山猛邦『『クロック城』殺人事件』

現在、過去、未来。別々の時を刻む3つの大時計を戴くクロック城。そこは人面樹が繁り、地下室に無数の顔が浮き出す異形の館。謎の鐘が鳴り響いた夜、礼拝室に首なし死体、眠り続ける美女の部屋には2つの生首が。行き来不能な状況で如何に惨劇は起こったか?世界の終焉を鮮烈に彩る衝撃のメフィスト賞受賞作!!
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000158460


 近未来。世界の終焉も間近、な舞台のとある城で行われる連続殺人。SFミステリーってところでしょうか。独特な世界観、舞台となんだか読んでいて不思議な気分になりました。
 しかし、ライトノベルっぽく見えるのにトリックは結構しっかりしてるよなあと思う。行き来できないはずの通路、隠された通路はどこにあるのか。それを解決するトリックは途中なんとなくわかってしまったけど、実際できるものなのかなあ。でも、できなさそうに思われてもできそうな気もするし、絶妙な匙加減だなあと思う。
 ただトリックは納得いったのですが、その他が尻切れトンボな感じがぬぐえません。この世界のことについて語られきれてないというか。ちょっともやもや。話の余韻があるとも言えるけども。と色々書きましたが、楽しく読めました。