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ローレンス・ブロック『泥棒は選べない』

泥棒は選べない

泥棒は選べない

訳:田口俊

うますぎる話には罠がある。アパートに忍び込み、小箱を盗み出すだけで5千ドルの報酬をくれるという。だが、家捜しを始めたとたん、パトロール警官の二人組に踏み込まれた。その上、寝室からは死体が見つかり、私は当然殺人犯として追われるはめに。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784150774530


 泥棒探偵であるバーニィですが、情熱が注がれるのは推理力にではなく、あらゆる鍵を開けること。そして、泥棒ではあっても手荒なことは決してしない。犯罪の方に情熱を注ぐのは本編で彼を助けた女性と同様それはどうかとも思うのですが、あくまで紳士的にというポリシーを持っている、そういう設定は気に入りました。バーニィはどこか憎めない、愛嬌のあるキャラだと思います。事件の真相、犯人もなるほどと納得できるものでした。泥棒ならではの閃きというものもあるんだなと思いました。おもしろかったです。