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椹野道流『貴族探偵エドワード』シリーズ

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 椹野道流著『貴族探偵エドワード』シリーズの読書記録。2巻まで。古い記録だし短い。
 イラスト:ひだかなみ

貴族探偵エドワード

貴族探偵エドワード 銀の瞳が映すもの』

名門のご子息、優秀、美少年と三拍子揃った18才、エドワードの職業は、なんと探偵!記念すべき初依頼は名門パブリックスクールに、幽霊が出るというもの。事件に挑むエドワードだが!?
https://beans.kadokawa.co.jp/product/200507000129.html


 タイトルが気になって手にとったもの。貴族に探偵にパブリックスクール…そしてミステリー。個人的に気になる要素がたっぷり。でも、がっつりミステリーを期待するとがっかりするかも。レーベルがレーベルなのでそういう人はあんまりいないのでしょうが。
 好みの設定で楽しく読んだ。ちゃんと謎解きも用意されています。ただそれは普通の事件ではなく…。そこに現実的ではないミステリアスなものが関係しているということ。登場人物の一人の不思議な能力が鍵になっています。他にはないような設定がこの作品やキャラの魅力の1つになっているのかもしれません。
 貴族探偵エドワード、その守り役のシーヴァ、そして不思議な能力を持つトーヤ。この3人は今後どんな事件に出会い、活躍していくのでしょうか。シーヴァの淡い恋の行方も気になります。それとエドワードの事務所がある下宿に住む人々のことも。


貴族探偵エドワード 白き古城に眠るもの』

名門のご子息、優秀、美少年と三拍子揃った18才、エドワードの職業は、なんと探偵!お世話係のシーヴァ、友達のトーヤと探偵事務所を営む彼のもとに、今度は古城ホテルで起こった怪しい事件の依頼が舞い込んで…!
https://beans.kadokawa.co.jp/product/200508000271.html


 エドワードが学生時代に尊敬していたという先輩の話が少し書かれています。どちらかというとこの巻は主人公のエドワードの内面がよく書かれていたように思います。
 トーヤの能力はやっぱり物語において重要な位置にあるようで、今回も人ならざるものとの対峙のシーンあり。推理というよりも幽霊・魔物退治というか浄化がメインになっていくんですかね。トーヤの不思議な能力もありますし。不思議といえば、同じ下宿に住んでいるジェイドもミステリアスなキャラだなあ。
 主人公たちと今回新たに登場したマクファーソン、どのような関係になっていくんでしょうか。