文字を食べる

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坂口安吾『不連続殺人事件』

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詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まった様々な男女。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、血が血を呼んで、恐るべき八つの殺人が生まれた――。第二回探偵作家クラブ賞受賞作。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200607000109/


 坂口安吾推理小説も書いてるんですね。知らなかった!
 古い作品なこともあって、ちょっと難しいかな? と思って読んでいたのですが、やっぱり綺麗な文章ですね。割と苦戦せずに読めました。ただ最初は登場人物の多さに戸惑いました。誰がどういう設定なのかわからなくなることもあり、登場人物説明がほしい! なんて思ったりも。変わり者の巣窟って感じでした。

 でも、そんな登場人物の多さも気にならなくなるくらい楽しかったです。心理の足跡もとい的トリック…巨勢博士に指摘されるまで、全然それの不自然さに気付かなかったです。うまいなあ。ラストのくちづけの場面も綺麗でした。印象的な場面の1つです。


青空文庫

不連続殺人事件

不連続殺人事件

 

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新潮文庫