詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まった様々な男女。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、血が血を呼んで、恐るべき八つの殺人が生まれた――。第二回探偵作家クラブ賞受賞作。
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坂口安吾は推理小説も書いてるんですね。知らなかった!
古い作品なこともあって、ちょっと難しいかな? と思って読んでいたのですが、やっぱり綺麗な文章ですね。割と苦戦せずに読めました。ただ最初は登場人物の多さに戸惑いました。誰がどういう設定なのかわからなくなることもあり、登場人物説明がほしい! なんて思ったりも。変わり者の巣窟って感じでした。
でも、そんな登場人物の多さも気にならなくなるくらい楽しかったです。心理の足跡もとい的トリック…巨勢博士に指摘されるまで、全然それの不自然さに気付かなかったです。うまいなあ。ラストのくちづけの場面も綺麗でした。印象的な場面の1つです。
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