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高橋由太『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』

ライトノベル的にキャラが立ち、バディものとしても秀逸」大森望(評論家)。第8回『このミス』大賞から生まれた文庫書き下ろし、江戸人情捕物帖です!本所深川で献上品の売買を行なう、献残屋の手代として働く周吉は、狐の姿をした魔物・オサキに憑かれたオサキモチ。懐にいるオサキに、油揚げをねだられる日々を過ごしていたある日、店の一人娘・お琴が行方知らずに。周吉とオサキは、彼女を捜しに江戸の闇に出て行く――。
https://tkj.jp/book/?cd=70768401&path=&s1=


 「このミステリーがすごい!」の隠し玉として選ばれた作品で、『鬼とオサキとムカデ女と』を加筆修正したものらしいです。作品解説のところで、その辺のことが語られてます。表紙の可愛さから手にとってみました。

 のほほんとした周吉が相棒のオサキとともに本所深川で起こった事件に関わっていく、って感じな話。読みやすく飽きないストーリー展開。時代小説というと固い感じがしますが、ライトノベルのような雰囲気もあるので、時代小説を倦厭している人も割とすんなり読めるかもしれない。といっても、そのライトノベルのような感じが嫌っていう人もいるかもしれないけど。

 最近(※古い読書記録です)、時代小説も好きになってきた、というのと妖怪が出てくる話ということで、個人的にはとてもツボな話でした。主人公やその周りのキャラクターもいい。特に主人公の周吉とオサキのやりとりは漫才みたいでほのぼのする。オサキが可愛いのですよ! 天邪鬼なところもあるけど、自分の好きなものには優しかったり。周吉がお琴を抱きしめてるときに、二人が結婚したら毎日苦しい思いをしなくちゃならないのかなあ、とか考え方もなんか可愛い。とにかく可愛いんです。祓うべきものと思えないくらい。

 シリーズ化しているみたいで、恋の行方、周吉の過去その他諸々含め、続編が気になります。お琴のお母さんのしげ女はオサキが見えてるんですかね。あと、もののけに好かれやすいんじゃないかと噂されるお静のことも気になります。続編でも悲鳴をあげてるんでしょうか。


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