文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

ゲイル・キャリガー『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う 英国パラソル奇譚』

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原書名:Soulless
訳:川野靖子
装画:sime 

 

19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/70532.html


 スチームパンク作品が読みたくなって手にとった本。

ja.wikipedia.org

 ヴィクトリア朝のロンドンが舞台。興味のある時代が舞台ということもあり、より楽しく読めました。個性的な登場キャラ。文章はライトノベルみたいな感じで堅苦しくなく読みやすかった。ロマンス要素もあるので好きな人はもっと楽しめるかも。
 人狼、吸血鬼、自動人形…といろんな要素が詰め込まれている。それにアダルト成分、同性愛っぽい成分なんかもあったり。ごちゃごちゃしそうだけど、うまいことまとまっていたような。戦いの内容は結構ハードに感じました。グロとまではいかないけど。
 全5作ということで続きも気になる。ただ、この話の中で「ミス・タラボッティ」として定着したアレクシアが次からは「マコン伯爵夫人」となると思うとなんか不思議な感じがします