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ヒュー・ロフティング『ドリトル先生アフリカゆき』

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動物と話のできる名医ドリトル先生は,サルたちを疫病から救うために,アフリカに向けて冒険の航海に出ます.シリーズ第1作目.
https://www.iwanami.co.jp/book/b269496.html


 動物語が話せるドリトル先生の話。シリーズ1作目。
 オウムのポリネシアに獣医になることを勧められる前は、ドリトル先生は人間のお医者さんでした。町で一番の名医だったのですが、動物が好きでどんな動物も構わずに飼っていたのが患者さんが遠のく原因だったようです。
 ドリトル先生が動物語のわかる獣医だということは、すぐに広まって先生は動物達に敬愛されます。どんな動物も先生の言うことはちゃんと聞きます。ライオンだって、サメだって、どんな生き物も。

 この話ではタイトルどおり、先生は数名の動物達を連れてアフリカへ行きますが、1話の中にたくさんの冒険が詰まっていておもしろかった。異国の地で捕まえられそうになったり、海賊に出会ったり。ピンチになることは多かったけれど、動物達の機転で乗り越えていくんです。オウムのポリネシア、犬のジップの活躍といったら! 逆にブタのガブガブの間抜けさといったら…。動物達がまた個性的で良いんです。可愛い。
 なんかこの本を読んでると、ほんとに動物と話ができるんじゃないかって思えてきちゃいます。夢がたくさん詰まってると思います。昔、読んだことがある本なのですが、何度読んでもおもしろい、大好きなシリーズ。


★自分の中では思い出補正もあり、井伏鱒二訳がベスト! って感じですが、なにぶん古いので人によっては読みにくいかも。新訳もいろいろでています。

角川つばさ文庫(訳:河合祥一郎、絵:patty)

○↑の角川文庫版。表紙がかわいい。

ドリトル先生100周年記念。すごい!(訳:金原瑞人、藤嶋桂子)

○絵本。(絵:茂田井武、訳:南條竹則
ドリトル先生シリーズをすごく愛している南條竹則さんによる訳です。一般向けの新書ですが、『ドリトル先生の英国』という本もイギリスの文化や歴史などもわかって、おもしろかったです。