美しい日本を紹介した本の読書記録をまとめました。主観。短い。どれも似たような感想です。
読了順。
美しい日本語を紹介した本
山下景子『耳を澄ませば聴こえてくる音の日本語』
沁みる、響く。美しい「音」を心で聴きとめ、言の葉に解き明かす。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784569696546
擬音語をとりあげた本。紹介されている擬音語はほんの一部に過ぎないんだけど、聞きなれないものもあったりして、こんなものがあるんだと新たな発見がありました。
今ではすっかり使われないようなものも中にはありますが、どれも綺麗な響きで日本語って綺麗だなと思う。一つの擬音語それぞれに、作者がその擬音語に感じること、成り立ちなんかも簡単に紹介されているのですが、1頁の短い詩のような短文でまとめられているので、さらりと読めました。情感がこもっているようなその文章にもまた趣を感じました。
中西進『美しい日本語の風景』
写真:井上博道
万葉学の第一人者にして、日本語の達人、中西進が案内する日本語の世界を、井上博道の美しくてなつかしい写真とともに味わってみましょう。
https://www.tankosha.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=676
昔使われていたが今ではあまり使われない美しい言葉の紹介。きれいな言葉ばかり。そして、写真もとても綺麗! 今じゃなかなか使いどころ、機会がなかったりするものもあるけど、こういう言葉は大事にしたいです。
ののさま、つらつらつばき
なんか気に入った言葉です。響きが好きです。
山下景子『恋色の日本語』
「恋色」は複合語です。「恋」と「色」、それぞれの単語以上に意味をふくらませたり、まったく違った意味になったり……本書はそんな成句や複合語を紹介しています。「恋力」「魂合う」「ささめごと」「風の手枕」「雪化粧」などなど、恋に関連する言葉ばかりを集めてみました。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-70312-1
言葉の説明というよりは詩的なエッセイって感じですね。選ばれてる言葉も文章もきれい。言葉の詳しい解説が知りたい人は別の本がいいかも。
よく見る言葉から馴染みのない言葉まで色々ピックアップされています。「こんな言葉あるんだなー」と気楽に読むのが良さそうです。響きが良かったり、素敵な由来がついていたり、日本語ってやっぱりいいなあと思う。