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クリスチアナ・ブランド『招かれざる客たちのビュッフェ』

訳:深町眞理子
装画:ひらいたかこ

英国ミステリ界の重鎮ブランド。本書にはその独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛」、スリルに満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニー・クリケット事件」、あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」など、ミステリの真髄を示す傑作短編集! 解説=北村薫
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488262013


 タイトルからも察せられるかもしれないけど、構成がレストランのメニューのような感じで凝っていておもしろかった。
 どの短編も絶妙なおもしろさ。皮肉や毒が聞いていて、後味悪かったりするけれど(「バルコニーの眺め」とか)、思わず唸ってしまう。あまり好感の持てないキャラがちょこちょこいたけど、それも性格描写がすごいからなんだろうな。物語が進むにつれての登場人物の豹変振りとか。作者は頭がいいんだろうなと感じさせられます。北村薫さんの解説も良かったです。なるほどな、と納得したり。個人的に「カップの中の毒」「ジェミニー・クリケット事件」が印象に残っています。


内容
事件のあとに/血兄弟/婚姻飛翔/カップの中の毒/ジェミニー・クリケット事件/スケープゴート/もう山査子摘みもおしまい/スコットランドの姪/ジャケット/メリーゴーラウンド/目撃/バルコニーからの眺め/この家に祝福あれ/ごくふつうの男/囁き/神の御業