絵:一色箱
人口3%が殺し屋の街・博多で紡がれる、市長お抱えの殺し屋、崖っぷち新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、組織に囚われた殺し屋たちの物語――。
https://mwbunko.com/product/hakatatonkotsu/312008500000.html
帯の成田良悟さんの推薦文が気になって読んだもの。成田先生の作品好きなので。
いろんな人物がそれぞれ別の場所で事件にあったり、起こしたりしていくのが次第に1つの場所に集まっていく、という感じの群像劇。そして、出てくるキャラの肩書が殺し屋だの復讐屋だのと穏やかでないものばかりだったりする作品。
まともなキャラ、もしかしていないんじゃないの。って具合でなかなか面白いんですが、キャラがあまり掘り下げられてないせいか一部がぽっと出感が否めませんでした。誰だったか思い出す前に話からご退場してしまったり。ちょっと惜しい感じ。設定が設定だから仕方ないのかも。
話自体は結構好きです。おもしろかった! 色々強引なところもあるように思ったけど、オチがなかなか良かったです。斉藤の思い出がここに繋がってきたか! って感じです。登場キャラのほとんどが博多豚骨ラーメンズという草野球チームのメンバーだったわけだけど、今回出番のあまりなかったキャラの活躍も見たかったような気がします。続きものだと思うので(※読了時は1巻のみ)、徐々に書いていくのかな。