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青木祐子『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ その4


 青木祐子著、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズの読書記録、17~22巻分をまとめました。

 イラスト:あき

『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ

『恋のドレスと追憶の糸』

『薔薇色(ローズ・カラーズ)』でシャーロックやパメラと穏やかな日々を送るクリスの前に、行方不明だったユベールが現れる。女伯爵イヴリンとの生活を夢見るユベールに、クリスはイヴリンが会いたがっていることを伝えるが、すべてが終わったら迎えにいくという言葉を残し、ユベールは去っていく。一方、弁護士ケネスも闇のドレスとクリスの過去に迫り…。闇のドレスに翻弄される恋人たちの運命は!?
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601318943057000000

 イブリン・ユベール編終了ということですが、この2人結構好きだったので終わりはなんか寂しいです。話の展開はあれだけど、2人とクリスの関係はそう悪いものには思えなかったし。事情が事情でなければなあ。
 本編の感想は、最後の挿絵担当あきさんによるアントニーのイラストにつきます。彼は癒やしキャラですね。
 ほんとシャーロックはお馬鹿ですよ。彼には彼の考え方があるのはわかっているけど。シャーロックは正しすぎる人なので。それにしても彼の心境の変化の落差がすごいことになってますね。
 クリスとパメラはどこに行ってしまったんでしょう。なんにしてもパメラが一緒ならクリスのことは安心できそうですが。


『恋のドレスと聖夜の迷宮』

シャーロックに拒絶され悲嘆に暮れたクリスは、パメラと共に『薔薇色(ローズ・カラーズ)』から姿を消す。一方、貴族の義務とクリスへの思いとの間で揺れるシャーロックは、苦悩の日々を過ごしていた。ようやく行方知れずのクリスの居場所を探し当て、安堵するシャーロックだったが、クリスもシャーロックを思うがゆえに厳しい決断を迫られて…。 二人の恋の行方は!? 引き裂かれた恋人たちは聖夜に出会えるのか!?
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601355943058000000

 モアティエ公爵家がメインのシャーロック寄りの話で、ドレス分のは少なめでした。モアティエ家の歪みは、読んでいると娘2人が気の毒になってくる。姉妹仲は良好そうなのに、周りがあれじゃあ仲良くしたくても難しくなっちゃうよなあ。もうちょっと父親のヘンリーがコーネリアやドロシアに気を配ってあげてくれればいいのですが。でもまあ、ビアードとコーネリアがうまい具合に収まって何よりでした。この2人も幸せになってほしいカップルです。

 シャーロックとクリスはというと、今回会話はありませんでしたが、シャーロックの気持ちがよくわかる回でした。彼の知らないところで父とクリスが色々話していたりするんですが、とにかくここが頑張りどころって感じです。アントニーもファイトです!と思うくらいだし。こちらからすると、アントニーもがんばれよって感じですが。
 アントニーといえば、パメラのことを案じてる場面が良かった。パメラがいれば大丈夫だと、シャーロック同様私も思ってたのですが、彼女も普通の少女なのでした。アントニーもがんばれ!
 今回ドレスの話があんまりなかった分、次回闇のドレスについての話がくるそうで、キャラたちの関係同様どうなるのか楽しみです。


『恋のドレスと聖夜の求婚』

会したクリスに思いがけない別れを告げられたシャーロック。失意のシャーロックは、モアティエ公爵家の令嬢コーネリアの恋愛騒動に巻き込まれ、ある決断をすることに…。一方、シャーロックを忘れられず、辛い日々を送るクリスは、ジャレッドから母リンダの居場所を聞き、母に会いにいく。それぞれの恋の行方は…。
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601386943059000000

 最初からクライマックス! 最初のクリスとシャーロックの別れ話のシーンにはシャーロック同様呆然とした思いで読んでました。なんて気の毒な…。
 モアティエ公爵家のごたごたに巻き込まれたり、協力したりとドキドキハラハラな展開で最後まで気が抜けない巻でした。クリスのお母さんが出てきたり。彼女の真意はわからなくもないけど、やっぱり恐ろしいですね。闇のドレス怖い。というか人の心が怖いというべきなのか。

 でもなんやかんやぎくしゃくしていたモアティア公爵家がまとまりつつあるようで安心しました。特にコーネリア嬢とビアードの婚約がうまくいった感じでこちらも嬉しいです。素敵な夫婦になりそう。またクリスらがアディルやコーネリアと仲良くしている描写もなんだかほのぼのしました。でも、アディル嬢が気の毒なので、なにか救済措置があったらいいなあと思う。いい娘さんなので。
 ラストのシャーロックがパメラにあてた手紙がよかった。他の誰にクリスとの仲を反対されてもいいけど、パメラには歓迎されたいとか。そうだよね、そうですよね。急展開を迎え、こちらのカップルもうまくいくことを祈るばかり。
 それにしてもアントニー可愛いよアントニー。彼、萌えキャラなんじゃないですかね。


『恋のドレスと月の降る城』

ようやく母のリンダと再会を果たしたクリスは、ジャレッドの制止も振り切り、リンダと行動をともにすることを決める。これ以上、リンダに闇のドレスを作らせないためだ。そして向かった先は、スコットランドのマクダフ城。リンダの愛するヒューバートの城である。一方、シャーロックはクリスを連れ戻すためマクダフ城を訪れるが…。恋のドレスと闇のドレスに翻弄される恋人たちの運命は!?
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601413943060000000

 シリーズ20作目!
 今回はアクション回でした。敵陣に乗り込むって感じでしたが、肝心なところには逃げられてしまった感が。
 初期の方で触れられていたアイリスの妹であるリコの登場。ちょっと狂気じみてて怖い子ですね。可愛らしい容姿であるのがそれに拍車をかけているような気も。精神的に幼い。
 それにしても銃撃戦のところのシャーロックはかっこよかったです。緊迫した状況の中のアントニーが癒やしでした。
 クリスとシャーロック、ようやく結ばれたって感じでほっとしてます。パメラのもとに届いた手紙も微笑ましい。でも、彼女のいうようにすべてが解決したわけではないのでこれからが正念場ってところでしょうか。


『恋のドレスと湖の恋人』

スコットランドにある、マクダフ城を脱出することに成功したクリスとシャーロックは、安宿(イン)に身を潜めていた。改めてクリスを愛していることに気づいたシャーロックは、階級を超えクリスと一緒になる決意を固める。一方、クリスの留守を守る『薔薇色(ローズ・カラーズ)』のパメラのもとに現れたのは、マクダフ城の混乱で行方知れずになった、クリスの母親で闇のドレスの縫い子である、リンダ・パレスだった!
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601464943109000000

 ここしばらくのシリアスな展開から一転、小休止の糖分増量、甘々展開でした。シャーロックもクリスも微笑ましくて、読んでてにやにやしてしまいました。シャーロックはほんとにクリスのことが好きですね! 一緒にいられて嬉しいけど複雑だという心境、笑っちゃいました。悶々としすぎです。

 アントニーは相変わらずいいキャラですね。シャーロックとは良い主従だと思う。絵師のあきさんも巻末で書いていたけれど、ほんと彼は読者の代弁をしてくれますね。パメラをめぐってイアンとは恋敵のはずなのに、色々アドバイスしちゃったりとか。イアンといえば、軍医としてアフリカ行きが決まったとかで、パメラ周辺も色々状況が変わってきちゃいましたね。どうなることやら。

 今回は主人公2人の甘々がメインだと思うのですが、アイリスがやっぱり印象的。彼女の独白は演技も混ざっているとのことだけど、どこからどこまで演技だったんだろう。彼女も良いキャラですよね。かっこいい。
 ついにシャーロックがクリスを家族に恋人として紹介するということで、物語もクライマックスに差し掛かってる感じですね。ほんとどうなるんだろう。結婚なんて現実的な目で見ると相当難しいと思うんだけど。


『恋のドレスと陽のあたる階段』

クリスとシャーロックが訪れたのは、ランベスのガイアスタイン城。目的は、ハクニール家の嫡男であるシャーロックが両親に初めて恋人クリスを紹介するためだった。城へ向かう馬車の中でも二人は長いキスを交わしてきた。だがクリスには自分はけっして歓迎されないことがわかっていた。案の定、クリスを待ち受けていたのは、シャーロックとの身分の違いを思い知らされる厳しい現実だった…。
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601515943158000000

 最終章の幕開けを感じさせる展開。
 ついにシャーロックの家族のいる城へ。しかし、今回のシャーリーはボッコボコですね。絶対味方になってくれると信じていた妹からの「大嫌い」の台詞。これはクリティカルダメージだったのではないでしょうか。でも、フローレンスはお兄ちゃん大好きっこだったみたいだから、目の前で惚気けられたらそりゃ怒るよな。

 クリスが健気でいじらしかった。この娘は回を増すごとに綺麗になっていきますね。階級の差は難しいと読むたびに思うけど…なんとかうまくいってほしいと思う。今回はアルフレイドの本音も聞けたことだし。ほんとに、問題は階級だけなんだよなあ。そういえば、今回ソフィアさんのしっかりとした出番があったけど、茶目っけも備えたかわいい人ですね。きっとクリスと仲良くなれると思うのですが。ちゃんとした出番といえば、話の中でしか出てこなかったクラウドさんも満を持して(?)の登場でしたね。アントニーが尊敬するだけあって、しっかりした執事さんでした。彼が連れてきたアディル嬢づきのメイドのブリジットの動向が気になるところですが…。
 女子の刺繍の会はちょっと怖いですが、クリスの味方になってくれる人が内部にいてくれてよかったですね。パメラとコーネリア嬢の頼もしさよ。フリルの存在も心を和ませます。彼女のお母さんも優しい人みたいですね。

 ラストでクリスとリンダの顔合わせがありましたが、二人の間はあれで終わりになってしまったんでしょうか。ドレスと昔盗んだお金を返すことでの別れ。すっきりしたようなすっきりしないような複雑感。それにしてもリコ嬢は怖い子だなあと思う。
 今後どうなるのか楽しみです。コーネリア嬢が連れてきた仕立屋さんも気になる。たまにはクリスも誰かに服を作ってもらうっていうのは良い発想だと思う。

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