文字を食べる

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山口恵以子『食堂のおばちゃん』

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装画:ノグチユミコ

ここは佃の大通りに面した「はじめ食堂」。昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が仲良く店を切り盛りをしている。夫婦のすれ違い、跡とり問題、仕事の悩み……いろいろ大変なこともあるけれど、財布に優しい「はじめ食堂」で、美味しい料理を頂けば明日の元気がわいてくる!元・食堂のおばちゃんが描く、涙あり、笑いありの心温まる物語。(※単行本の紹介)
(引用元 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=5119


 小さな食堂が舞台の、そこに集まる人たちとの人情味あふれる話。
 温かくて、すごく好きな感じの話でした。主人公の二三と姑の一子の仲が良いのがいいですね。読んでいて安心できる関係。2人の背後の関係もあって、仲の良さも納得!
 食堂のお客さんたちとの関係も良好で雰囲気もよく、こんな食堂なら常連になっちゃうかも。日替わりランチ他、食堂メニューもおいしそうでした。著者情報によると、元々著者自身、食堂のおばちゃんだったそうで。メニューのそれっぽさにも納得しました。バランスの良さそうな感じがいい感じ。巻末にレシピもあり。血糖値を下げるご飯が個人的に作ってみたいです。別に血糖値が高いわけではないのですが、普通においしそうで。こんな食堂が近所にあったらなあ。

内容
 第一話 三丁目のカレー
 第二話 おかあさんの白和え
 第三話 オヤジの焼き鳥
 第四話 恋の冷やしナスうどん
 第五話 幻のビーフシチュー