文字を食べる

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市古貞次『日本の古典をよむ(13)平家物語』

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装画:松尾たいこ

現代語訳と原文で気軽によめる『日本の古典をよむ』全20冊の第一回配本。平家滅亡と宿命に抗えぬ人間を描く軍記物語の最高傑作。躍動感あふれる描写、栄枯盛衰を物語る無常観に酔いしれる。
(引用元 https://www.shogakukan.co.jp/books/09362183


 有名な平家物語を新編集したもの。「敦盛最期」のエピソードが読みたかったので手にとりました。
 古典に不慣れな人でも現代語訳なのでとっつきやすいのでは。ただ、長い平家物語が1冊というコンパクトなサイズにまとまっているので、じっくり読みたい、詳しく知りたいという人は全訳系の別のもの方が良いかもしれないです。平家物語の簡単な流れが掴めればいい、という人はこの1冊を読めば大体のことがわかります。舞台となった土地の説明なんかも書かれています。わかりやすく読みやすいです。それに装丁が美しい!

余談
 「遙かなる時空の中で3」(古い!)を知っている人は、「宇治川先陣」「坂落」「忠度最期」「敦盛最期」「逆櫓」「内侍所都入」辺りを読むと楽しいかもしれません。