文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

井上荒野『リストランテ アモーレ』

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季節とともに移ろいゆく人生と料理。美しく彩られた食材と香りたつ恋愛――。姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。
(引用元 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=5002)※単行本


 この著者の小説を読むのは初めて。姉弟が運営する小さなレストランを舞台に、そこに訪れる人たちとの人間模様を書いた話。ちょっとビターな大人の恋愛がメイン。
 恋愛の話を読むことはあまり多くはないのでよくわからないのですが、レストランのシェフである杏二の、俺の作った料理を食べた女を俺が食べる的な文章にエロスを感じました。この弟さん、女たらしで女に困ったことはないという感じの人なのですが、本人の人柄なのか信念(?)のためなのか、さほど嫌悪感はなかったです。不思議。

 レストランが舞台なだけあって、魅力的な料理がたくさん出てくるのですが、それがどれもおいしそうで困ります。聞きなれない単語、意味のわからない単語ばかりなのに。意味がわかればもっと魅力的に感じるんだろうな。しかし、よくあんなメニュー思いつくなあ。実際ある料理なんですかね。


★読んだのは単行本でした。