文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

小林章『まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?』

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 世界の街角にある文字を集めて、書体デザイナーである著者がいろいろ考察した本。
 日本の看板文字はまぜ丸ゴシックが多いのか。その文を見て、今まであまり気にしてこなかったけれど、確かに丸ゴシック多いなあ…と思う。
 結局丸ゴシックが多い理由は曖昧なままだった気がしますが、図例の写真が豊富で眺めているだけでも楽しかったです。日本の看板、海外の看板、それぞれ個性があるんだな。海外のフォントはなんかスタイリッシュで素敵だ。画数のせいか。

 ドレスコードの話とかフォントを使う際に気をつける点、フォントの作り方など、フォントの色々な知識が載っていて興味深く読みました。日本の手書き看板職人さんの話が少し載っていたけど、手書きであんなきれいな文字も書いちゃうなんて、すごい技術だなあ。今は技術の発達などで手書きじゃなくてもやっていけるそうだけど、手書きの職人さんがいなくなってしまうのは、なんだか寂しいですね。