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安東みきえ『ゆめみの駅遺失物係』

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駅の遺失物係で失くした「おはなし」を探し聞くうちに、主人公の心は揺れ動く――物語の名手・安東みきえによる珠玉の1冊。
(引用元 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8001035.html


 駅の遺失物係に届けられた物語と物語を探している人々の話。静謐な、すごく不思議な空気の話でした。
 各章に挟まれる話は失くした人たちの色んな感情が混じっていて、温かかったり切なかったり様々。綺麗な描写でとても雰囲気がありました。主人公の「あたし」のことがいまいちつかめなかったのですが、この話はあまり設定をはっきりさせない方が雰囲気がでるのかもなあとも思う。


★文庫版(装画:酒井駒子)