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辻村深月『本日は大安なり』

本日は大安なり (角川文庫)

本日は大安なり (角川文庫)

絵:さやか

企みを胸に秘めた美人双子新婦、プランナーを困らせるクレーマー夫妻、新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎……。人気結婚式場の一日を舞台に人生の悲喜こもごもをすくい取る。
(引用元 https://www.kadokawa.co.jp/product/321303000019/


 初めて読んだ作家さんです。ずっと読みたいと思っていたんですけど、なかなか手が出せずにいました。とても楽しく読めました。

 とある結婚式場が話の舞台になっているんですが、その式場の各部屋で結婚式を行う、それぞれの代表(というとなんか違う気もする…)の視点で話は進んで行きます。時計のイラストと時間の表記が時間経過をよく表していて、凝っているなあと思って読んでいました。それぞれの式でいろんなハプニングというか問題が起こってたりするんですが、視点によって相手の見え方もやっぱり違っててそれも面白いと思った。隣の芝生は青かったり、こっちの方がマシ、みたいな感想持ったりとか。

 内容にもある「重大な秘密」を抱えたまま当日を迎えた新郎の話には正直脱力しました。美人双子姉妹はややこしいし。でも、なんとなく双子の人たちの気持ちはわかるような気もしますね。新郎は今後も心労が絶えないんだろうなー、とくだらないことを思ったりしました。その後を見るに。
 いろいろと不穏な結婚式でしたけど、落ち着くべきところに落ち着いたって感じで良かった。本当に、「その後」にほっとしました。小学生の男の子が叔母の旦那さんとゲームしてる場面で特にそう思っちゃいました。ダメダメな新郎さんもそうだけども。
 そういえば、「良縁祈願しおり」なるものが本の間に挟まっていました。限定らしく、東京大神宮で良縁祈願をしたもののようです。こだわってるなあ。(※単行本の感想です)

★東京大神宮は神前結婚式の創始の神社だそうです。知らなかったなあ。
www.tokyodaijingu.or.jp
ja.wikipedia.org