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青木祐子『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ その3

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 青木祐子著、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズの読書記録、11~16巻分をまとめました。

 イラスト:あき

『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ

『恋のドレスと黄昏に見る夢』

オルソープ家の執事は、アディルのドレスを再度『薔薇色(ローズ・カラーズ)』に注文するが、パメラは断ろうと必死だった。シャーロックの婚約者候補であるアディルのドレスを作って以来、クリスの様子がおかしいからだ。一方アディル本人は『夜想(ノア)』にドレスを依頼する。『夜想』の仕立人ミセス・コルベールと闇のドレスとのつながりを探るシャーロック。クリスもまた、ミセス・コルベールに近づいて…!?
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601148943041000000


 ついにシャーロックが男を見せました。やっと告白しましたね。遅い、遅すぎる…! クリスからもつっこまれるとか…。でも、あのシーンはにやにやしちゃいますね。エピローグのパメラとイアン先生もかわいかった。しかし、パメラさんは相変わらずかっこいいです。作中一番の男前です。美しい女の子だけど。

 そういえば、今回クリスはドレス作ってないですね。(イヴリンのために作ったものはあるけど)その代わりにドレスを作ったのが夜想のミセス・コルベール。ドレスを作ったコルベールはクリスのお母さんみたいだけど、終盤に出てきたコルベールはどうも別人みたいで。謎が解決しそうなところでまた新たな謎です。コルベールといい、ニードルといい何者なんでしょう。そして、何が目的なんでしょう。クライン卿が何か企んでいるとか?
 あと、色々とミステリアスなユベールですが、御者の仕事をやめるとなるとなんだか寂しくなりますね。口は悪いし、誤解もされやすそうな感じな人だけど、なんだかんだでクリスのことは気遣ってたみたいだし。
 今回も楽しかったです。次回は短編集らしいとのことで、色んなキャラが見れそうで楽しみです。


『窓の向こうは夏の色』

 短編集。
 ケネスとファニーの話、寄宿学校時代のシャーロックの話は読んでて微笑ましい気持ちになりました。かわいい人たち。ドロシアのことを書いた「幸福な淑女」はなんともいえない後味の話。というかこの話の印象、強すぎます。しかし、これタイトルに皮肉が効いているというかなんというか。モアティエ家はちょっと歪んでますね。ドロシアもコーネリアもアップルも幸せになってほしいです。「ドレッシング・ルームの高い窓」もよかったです。シャーロックの勘違いも可愛かった。


『恋のドレスと約束の手紙』

『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の仕立人クリスは、青年貴族シャーロックとの恋をゆっくりと育てていた。だがある日『薔薇色』に謎の男ギルレイが現れ、シリルという女性のドレスを注文する。クリスは採寸のためひとりでロンドンを訪れるが、指定されたのはかつての『薔薇色』があった場所のすぐ近くだった。女優だというシリルに振り回されるうち、闇のドレスに近づいていくクリス。シャーロックも闇のドレスの真相を追って…!?
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601203943043000000


 おもしろかった。なんか役者は揃ったって感じですね。ミセス・コルベールとかギルレイとかリンダとか、一体何を考えているのか。しかし、シャーロックがおもしろかったかっこよかったです。クリスを助けようとするシーンとか。それ以外の自己中(というと、少し違うかもだけど)なところはちょっと笑っちゃいましたが。クリスとシャーロックの手紙のやりとりは初々しくてかわいかったです。

 今回ユベールがやめた従僕の穴をアントニーが埋めることとなりましたが、こうなるとパメラ関連の恋模様もどうなるんだって感じですね。イアン先生がちょっとリードしてるかな、って気もしますが。アントニーは少し不憫に思うので、なんか応援したくなります。恋も仕事もがんばれ超がんばれって感じです。
 ゲストキャラのシリルが自分勝手な考え方というか、なかなか好きになれなかったのですが、ラストのパメラへの手紙で考えを改めました。シリルとパメラの取っ組み合いの場面も結構好きです。というかパメラが好きです。


『恋のドレスと舞踏会の青』

青年貴族シャーロックが『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の仕立人クリスを想っていると知りながらも、彼への想いを断ち切れない伯爵令嬢アディル。彼女は伯爵家主催の舞踏会で、新たに仕立てた恋のドレスを着て、もう一度シャーロックを振り向かせようとする。一方、クリスもまた複雑な想いを胸に、顧客の婦人の付き添いとして舞踏会に行くことになるが…? 舞踏会の一夜に交錯するそれぞれの秘めた想いは!?
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601245943044000000


 舞踏会という華やかな舞台でどんな事件が起こってしまうのかとヒヤヒヤしてましたが、今回は闇のドレス騒動がなく、ある意味では平穏な回だったかも。…そういう意味でなければ、やはりヒヤヒヤしたものはありましたが。
 シャーロックとアディルのダンスはさぞ絵になったことだろうと思いますが、それよりもシャーロックとパメラのダンスシーンが印象に残ってます。ありそうでなかったペアだなあとか、パメラさんのうっかりとか、色々見どころがあります。挿絵も嬉しい!

 今回はバーンズ夫人の人柄にかなり好感をいだきました。あんまり貴族っぽくないなあと思ってたら色々エピソードがあるんですね。バーンズ夫人もその娘たちもかなりいい人たち。クリスとバーンズ夫人&メイドさんたちによるてんやわんやなドレス選びの場面もかなり好きです。楽しそうでなにより。あと、伯爵家の舞踏会ということで、これまで薔薇色のお客さんの名前も出てきたりして少し懐かしく思ったりも。ファニーさんは相変わらず可愛らしかったです。

 と、主役二人に触れてなかったので最後に。少しずつ二人の甘めな場面が増えてるような気がする。今回も公園での束の間の甘い逢瀬には少しどきどきしました。それにしてもシャーロックさんはほんとにクリスが好きですね。なんというか、読んでいて二人がもどかしいです。


『恋のドレスと宵の明け星』

シャーロックとのすれ違いに心を乱したクリスは、ドレスを作れなくなってしまう。そんな折、以前顧客だったパトリシアと出会うことで、その強さと明るさに心を救われたクリスはドレスを作る意欲を取り戻した。だが、依頼を受けた矢先、闇のドレスに関わる事件で伯爵だった父を喪(うしな)った女性・イヴリンが『薔薇色(ローズ・カラーズ)』を訪れて…!? 強い想いを込めたドレスがもたらすのは「恋」? それとも「闇」?
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601287943045000000


 クリスとシャーロックはほんと恋人らしくなってきたと思うのですが、階級の差は厄介ですね。埋めようにも埋められない。しかし、ハクニール家は色んな意味で天然な人が多いですね。ハクニール家やばい…! イラスト担当のあきさんのあとがきページには笑ってしまいました。ああいうことを無意識でやるところがやはり高貴な人たちなのでしょうか。

 さて今回は懐かしさを感じるパトリシアとイヴリンの再登場。やっぱりどちらも素敵な女性ですね。パトリシアは相変わらずだったけど、成長も見られたし、ちょっと子供っぽいところも可愛らしいと思ったり。そして、なんだかんだで世話を焼いてしまうパメラさんの面倒見の良さよ…。
 クリスが作ったドレス「太陽の苑」、今回も素敵でした。パトリシアは名前の由来に食いついてたけど、ドレス自体は描写がとても可愛くていいなあと思う。ギンガムチェックいいなあ。可愛いなあ。すっごく似合ってるんだろうなあ。パトリシアの恋(かどうかよくわからないけど)は実らなかったけど、薔薇色のお得意さまであるミラルダの恋がかなったのは嬉しかったり。その辺の話も番外で見れたりするんでしょうか。
 次回は引き続きイヴリンと、そしてユベールが出るようで話がどう動いていくのか楽しみです。


『聖者は薔薇にささやいて』

クリスの親友で仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の売り子パメラの前に、彼女の過去を知る紳士アイヴォリーが現れる。彼は店に出入りするシャーロックとパメラの仲を疑い、従僕アントニー接触した。そのことで、アントニーはパメラの秘密を知ることになり…。伯爵家の舞踏会で、勝気な少女を巡る恋の駆け引きが繰り広げられる!? 表題作「聖者は薔薇にささやいて」ほか、短編2作を収録。
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601314943056000000


 本編の番外編を収録。本編の出来事の裏側の事情がわかって色々腑に落ちたり。今回もたのしかった。ミニ漫画かわいかった。そして、笑いました。一番最後のあとがき漫画(?)にも噴きました。シャーロックは自覚がなさそうですね。

聖者は薔薇にささやいて

 パメラ主人公で、パメラの過去を知るアイヴォリーが再登場。オルソープ伯爵家の舞踏会の裏側の事情が描かれてます。パメラはどこでダンスを覚えたのだろう? という疑問が解消されました。ちょっと危険な橋を渡っていたようにも思うけど、無事でなにより。普段のおとぼけキャラはどこにいったのか、なイアン先生がかっこよかったです。アントニーもがんばった! 彼はあまりに脈なしなので応援したくなる。アイヴォリーに関しては、あとがきにあったように確かにシャーロックの従僕ならうまいことやっただろうなあと思う。

午後のクッションと小さな賭け

 クリスとパメラのやりとりがかわいい。アントニーはラッキーでしたね。たまにはこんな日があってもいいじゃない。シャーロックがこの食事のことを知ったら怒りそうな気もしますが。

~卒業前夜~

 シャーロックの過去話。といってもそんな昔でもない過去ですね。昔の恋人の話ではありますが、シャーロックも一応人並みではあったということなのか。いや、そうでもないような気も。この話の別れからのクリスとの出会いあったのですね。


テジタル版にはミニ漫画は入ってないっぽい? です。注意。

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