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吉川美樹『謎、買い取ります。質屋「六文屋」の訳アリな訪問客』

紅茶の香り漂う老舗質店「六文屋」を訪れる訳アリな客人。迎え入れる店主・片倉十士は、質入れ品に隠れた“サイン”を発見するのが趣味だった。ポストカード、黄色い浴衣、一圓銀貨――そこに潜む謎、買い取ります。
(引用元 https://mwbunko.com/product/311818200000.html


 ほのぼのとした雰囲気の漂うミステリー。ちょっと危険な香りのする話もありましたが、どれもハッピーエンドな感じで気楽に読めました。感動もの路線のものもあったり。読みやすく、なかなか楽しかったです。店側視点ではなく、お客さん視点というのが、お客さん側の事情がよくわかってよかったかと。また、北海道が舞台なので、地元の人は色々楽しめそうです。

 最初はヒロインポジ(?)のミカの口調やら見た目の描写と性格のギャップになんとなく苦手意識がわいてしまいましたが、最終的には可愛らしく感じられるように。質屋兼喫茶ということで彼女は喫茶の方を担当しているのですが、章が進むごとに、メニューが追加されてるのがなんかいいなあと思いました。お客さんが頼んだ特別なドリンクなんですよね。いつ来ても頼めるように、って感じなんでしょうか。ミカの人柄が感じられます。
 思わせぶりだった片倉とミカですが、ラストで明かされた思わぬ2人の関係にはちょっとびっくり。恋人でなければ、兄妹って感じの2人なのに…。

◆内容
プロローグ
1章 将来の見えない恋に「指先注意のポストカード」
2章 もう戻らない時間に「牡丹と蝶の黄色い浴衣」
3章 見つからない探しものに「龍の銀貨と白い王冠」
エピローグ