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青木祐子『ベリーカルテットの事件簿 薔薇と毒薬とチョコレート』

絵:明咲トウル

 19世紀・イギリス。有名執事の娘シャノンは、新人メイドとして貴族のお屋敷に勤めることになった。勤め先は、カルヴァート家の別邸――ベリーカルテット。ところがシャノンが屋敷に到着すると、滞在していた女性が遺書をのこして亡くなっていた!? カルヴァート家次男で美貌の作家・ロイと、新人メイド・シャノンの推理が冴え渡る! 謎が謎を呼ぶヴィクトリアン・メイド・ミステリー!
(引用元 https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08601771943543000000

 ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台のミステリー。やっぱりこの時代の話はいいなあ。
 使用人たちの舞台裏の風景というのはおもしろいですね。主人公含め色んなメイドさんが出てくるけど、どの人もタイプが違うのがおもしろかったです。
 この話は主人公であるシャノンの一人称で書かれてますが、彼女が淡々と状況判断する性格もあって読みやすかったです。シャノン自身は淡々とメイドの仕事をこなす立場をわきまえた子であっても、まつげをカールさせることにこだわったり女の子らしい一面ももっていて可愛らしかったです。一人の女の子である前にメイドであれ(ちょっと違ったかも)、な信条も仕事に誇りを持ってるようでかっこいいですね。
 今回のシリーズはミステリーということで殺人事件が起きますが、推理の過程はともかく、なんというか真相は苦めですね。メイベルはちょっとこわい。無意識なんだろうけど、自己中心的な考え方とか。育ちとか周りの環境とかなのかなあ。とにかく被害者はお気の毒でした。

 事件の中心の人間模様が中心で主人公まわりはほとんどなかったので、主人公まわりがどうなっていくか気になります。とりあえず、シャノンがロイのメイドさんになったところで終わりましたが、二人には過去に一度出会っていたりなんやかんやあったようなので、恋愛に発展したりもするのでしょうか。個人的には良き主従関係を築いてくれればそれで十分ですが。