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読書の備忘録ブログです。

アン・ブラッシェアーズ『トラベリング・パンツ』

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訳:大嶌双恵

16歳の仲良し4人組の娘たちは初めて別々にすごす夏休み中の事件を,一本の古いジーンズをはき回しながら報告し合うことにした…。
(引用元 https://www.rironsha.com/book/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84


 いつだって一緒に過ごしてきた仲良し4人組。だけど、今年の夏休みはみんなばらばらで過ごすことに。そんな4人が、友だちの1人であるカルメンの家で不思議なジーンズに出会う。このジーンズが夏休みの間、4人の間をまわることに。最初はギリシャからの旅。
 4人それぞれ違う問題にぶつかりますが、そんな問題も魔法のジーンズにこめられた遥か遠くの友人からの愛で乗り越える!

 女の子の友情って素敵だなと思う。「友情」という言葉を作品中よく見かけたけれど、押し付けがましさがあまり感じられなかったのがいい、っていうのがなかったのがいい。話さずとも、心のうちで理解する。以心伝心とでもいうんだろうか。1枚のジーンズ―トラベリング・パンツだけが、女の子たちがぶつかった問題を見ていて、秘密を知っている…。
 このジーンズはドラマチックな体験をたくさんしてきたんだなあと思うと、なんだか不思議な気持ちになりました。


★角川文庫版もありました。


★映画化されています。