文字を食べる

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星野道夫『旅をする木』

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広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集
(引用元 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167515027


 以前読んだ『図書室のキリギリス』に登場していて、とても興味がわいたので読んでみた本。すごく読みやすくて、一気に読んでしまいました。読み終わってしまうのがもったい無かった。お気に入りの1冊になりそうです。ずっと手元に置いておきたい。
 文章の中の静かな空気が好き。風景の描写は知らないはずなのに目の前に広がるような鮮やかさがありました。自然というか生命の力を感じます。生と死について少し考えさせられました。読後感は良かったです。でも内容が悲しいわけでもないのに、なぜか泣きそうになりました。


★『図書室のキリギリス』もおすすめです。(装画:中島梨絵)
ちょっと変わった力のある学校図書館の司書さんが主人公のミステリー小説です。