訳:うらたあつこ
スウェーデンの人々にとって身近だった――日常の場所でもあり、何が起こるかわからない恐ろしい場所でもある森を主に舞台とした昔話たち。
以下、収録されている昔話と時々ぷち感想と雑なあらすじ。
バター坊や
なんでもないことのように書かれているけど、ものすごいラスト。昔話にはよくあるけれども。バター坊やは頭の回転が速い。
ティッテリチューレ
「トム・ティット・トット」とか「ルンペルシュティルツキン」とかその辺と似たストーリーの昔話。ここで出てくる小人は金の糸をつむぐための道具「手袋」を娘に与える。
トロルの心臓
仕事を取りかえたおやじさんとおかみさん
森での仕事をしているおやじさんが自分ばっかり辛い仕事をしていると不平ばかりこぼし、家の仕事をしているおかみさんと仕事を取り替える話。家の仕事など簡単だと思っていたおやじさんだが…。結局元の鞘。適材適所だな。
ルーディ
羊の頭の姉ルーディと美しい顔を持っていたが、ある日犬の頭に挿げ替えられてしまった妹。最後はハッピーエンドになるが…。
トロルと雄山羊
くぎスープ
「石のスープ」と同じような話。知恵の働く旅人。ケチなおばあさんから見事スープの材料を手に入れる。
おばあさん「おかげでくぎ一本でスープが作れるようになったよ」
風来坊「ただ、くぎのほかにほんのちょっと入れればいいのさ」
石のスープ - Wikipedia
王女と大きな馬
ふくろうの赤ちゃん
子供のいない夫婦のもとにやってきた1羽のふくろう。おかみさんがそのふくろうを抱いているのを見て、ついに子供が生まれたと喜ぶおやじさん。
親指小僧と巨人
最初はヘンゼルとグレーテルみたい。巨人のおかみさんと子どもたちはなんか気の毒。
太陽と月の娘
スバル座の星の由来みたいなもの?
小便小僧のピンケル
それにしても酷い兄二人。
★こちらの本にもスウェーデンの昔話がいくつか載っています。
mogumogu101.hatenablog.com