文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

藤沢優月『まほうの地図 不思議な時間旅行』

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絵:市川彰子

“人生を夢みたいに素敵なものにする魔法の本”をもらったスーリは動かないはずの毛糸の犬ターを追って見知らぬ世界へ。不思議な住人たちの導きでスーリはそこが心の中で、自分が思えば世界は変えられることを知る。時間の冒険を経て自分が大切な命そのものだと気付く少年の物語。
(引用元 https://www.kinnohoshi.co.jp/search/info.php?isbn=9784323072746


 あえてジャンル分けするとなると、ファンタジーになるのでしょうか。海外の児童向け翻訳小説みたい、となんとなく思いました。不思議で、なぜか落ち着く話でした。挿絵もまたかわいらしい!
 スーリの親友、毛糸犬のターが言った、「親友って、心のまん中にいるんだ。心のまん中にいるから、スーリのことがわかるんだ。そして、心のまん中にいるから、スーリからは見える時と、見えない時があるんだよ」という台詞がなぜか印象に残ってます。なんというか深いなあ、と。他にも深いなあと感じる台詞がいくつかあったり。
 作者紹介で知ったのですが、作者はサイコセラピーの資格を持ってる方なんですね。この話の不思議で、なんだか落ち着く空気はそういうことなんでしょうか。