文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

竹下文子『酒天童子』

  当サイトの記事には、広告・プロモーションが含まれます

絵:平沢下戸

平安の京の都をおびやかす物の怪たち。どくろが空を飛び、鬼や土蜘蛛が跋扈し、女たちが消えていく。立ち向かうのは源頼光とその部下の四天王渡辺綱碓井貞光卜部季武、坂田公時の4人の強者。安倍晴明藤原保昌も登場し、物の怪たちを相手に大活躍するファンタジー史劇。能や歌舞伎でも知られたヒーローたちの物語を現代に伝えます!
(引用元 https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784037449704


 酒天童子退治など、色々な古典、能や歌舞伎に登場する源頼光などが活躍する話を1冊に編集したもの。1冊の本でまとめて見られるのはお得な感じ。(フィクション、増えてるそうな)
 おもしろかった! 手に汗握る、ドキドキの展開。登場人物たちが生き生きとしているのが良かった。渡辺綱がとにかくかっこいいです! 酒天童子はさみしい人だったのかな。昔の日本人にとって鬼って一体なんだったんだろう、と少し考えました。
 古典が元になっているので見慣れない用語が多々ありますが、注釈がしっかりついていて親切なつくりになっています。読みやすく、わかりやすいです。
 日本刀好きとしては髭切膝丸が出てくるところも注目したいです。

 髭切 - Wikipedia
 膝丸 - Wikipedia