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福井信子・湯沢朱実 訳『子どもに語る北欧の昔話』

子どもに語る北欧の昔話

子どもに語る北欧の昔話

  • 発売日: 2001/11/01
  • メディア: 単行本

扉絵:多田ヒロシ
アイスランドスウェーデンデンマークノルウェーフィンランドに伝わる昔話。

北欧5カ国の昔話集。素朴で実直な人々や、 雄大で厳しい自然が生み出した北欧ならではの生き物“トロル”が登場します。
(引用元 https://www.kogumasha.co.jp/product/289/


 北欧の昔話をちゃんと読むのは初めてだと思う。細かいところはおいといて、大まかな展開はどこかで聞いたことあるなあ…というものがいくつかあり、派生話というかどこも似たパターンが多いのかなと思う。
 収録されている話に、トロルという生き物がよく登場したのですが、トロルは北欧独特の生き物なのだそうですね。そういえば、その昔読んだノルウェーの絵本にも出てたような気がします。その中のトロルは怖かった覚えがありますが、ここの昔話のトロルはあまりおどろおどろしい感じはしませんね。

ja.wikipedia.org


 訳者の方も後書部分で触れてましたが。全体的に自分の中の北欧のイメージにあった昔話のように思う。いつか行ってみたいです、北欧。
 巻末の訳者による各話解説に読み聞かせ用の対象年齢など書かれているので、読み聞かせをする方には色々参考になりそうです。どの話も短めなので読み聞かせには丁度良さそう。

収録内容と時々ぷち感想

 りすとてぶくろと針フィンランド
 北風をたずねていった男の子ノルウェー

 銅のなべデンマーク
 鍋が自由に動いて、必要なものを持ってきてくれる話。解説によるとあちこちにある話なのだそうですが、私は初めて見ました。色々あるのかあ…。

 屋根がチーズでできた家スウェーデン
 比べてみれば違うところが多いのかもしれないけど、「ヘンゼルとグレーテル」を思い出した話。

 小さなおいぼれ馬デンマーク
 最初の方の展開がちょっと美女と野獣みたいだなと思ったけど、そういやあの話の元ってなんだったっけか。

 正直な若者とねこアイスランド
 トロルとうでくらべをした少年スウェーデン

 トリレヴィップデンマーク
 イギリスかアイルランドの民話の『トム・ティット・トット』、グリム童話の『ルンペルシュティルツヒェン』に似た話。違うところは、トリレヴィップが良い奴だってところ。

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 いのちの実デンマーク
 話の大筋よりも、末っ子に助けられたお姫様の我侭っぷり(仕方ないともいえるけど)が印象に残るのは何故だろう。

 リヌスとシグニアイスランド
 女の子が王子様を助けるというパターンの話はそう多くないと思うんですがどうなんでしょう。

 おんどりときつねノルウェー

 赤いめ牛デンマーク
 この話のめ牛は懐が広いと思う。
 
 屋敷こびとフィンランド
 ドブレ山のねこノルウェー

 木のまたアンティフィンランド
 ラストの「フィンランドの人たちはロウヒがアンティに教えてくれたので、人間にとって何が一番幸せかだれもが知っているのです。」という部分がなんかいいなあと思う。ちなみに、アンティが聞いた人間にとっての一番の幸せとは、「大地とともに働くこと。木を切り倒し、根を掘り起こし、石を集めて、水路をつくり、地面をたがやすこと」でした。

スウェーデンの昔話はこちらにも。
mogumogu101.hatenablog.com