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誉田哲也『武士道シックスティーン』

武士道シックスティーン (文春文庫)

武士道シックスティーン (文春文庫)

高校生が主人公。剣道部。

日舞から剣道に飛び込んだ柔の早苗と剣道エリートの剛の香織。青春を剣道にかける傑作エンターテインメント。
(引用元 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167780012


 面白かった! 
 正反対な性質を持つ女子高生2人の青春物語。2人のそれぞれの視点で物語は進みます。剣道はやったことがないので、ルール諸々わからないことが多いのですが、それでも十分楽しめました。香織と早苗が初めて出会い、試合をし、高校へ進学。最初の試合の結果が尾を引いていて(気質の違いもあったんだろうが)、全然噛み合わない香織と早苗。といっても、噛み付いてるのは香織ばかりだったけれども。

 相手の剣道を認められなかった子が、相手を認め、良いライバル関係になっていく過程がとても良かったです。この二人は親友というよりはライバルの方が合ってるような気がします。お互いを認め合っていて、信頼している。ラストで早苗が転校してしまったことにはちょっとびっくりですが、続編のセブンティーンではそれぞれの学校の選手として試合で戦ったりするんですかね。楽しみ。

 高校一年生という複雑な年頃もあって、剣道のことだけでなく主人公たちは他の問題も抱えてたりするんですが、特に家族問題が…。まあ、どっちも無事に解決の方向に進んで何よりでしたが。香織が岡巧に勝ちたい理由がわかる兄との件はちょっと泣けました。それにしてもこの子も香織のお父さんも、不器用だなあ。良い兄さんがいて良かった。

 装丁がかわいいというのもありましたが、手に取ってみて良かった! 何気にしおりの紐が紅白と2種類あるのが凝ってるなと思いました。


★シリーズの特設サイトがありました。
文藝春秋 | 誉田哲也『武士道エイティーン』| 特設サイト