文字を食べる

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石川宏千花『死神うどんカフェ1号店 1杯目』

絵:紀伊カンナ


 死神が香川のうどんに惚れ込み、人間界でメニューがかまたまうどんとカフェオレだけどのうどんカフェを開く。これだけ書くと不思議というか、改めて変わった設定の話だなあと思います。
 その死神たちは死亡宣告する人間に死神のダンスを見せる。これもやっぱり変わった設定。本文中でもあったけど、死神のイメージってやっぱり黒いコートに鎌って感じだったので。キャラ(死神メンバー)の名前が自分のダンスから来ているそうなんですが、彼らがどんなダンスを踊るのか気になる。見ると死んでしまうので見るのはまだちょっと…って感じですが。
 とまあ、こう書くと現代ファンタジーなのかなんなのか、っていう風ですが、内容は主人公の女の子の心の成長って感じでしょうか。自分が助けられて生き延びたということの負い目があるからなのはわかってますが、主人公の後ろ向き(?)さは読んでて助けた子が気の毒になる感じだったので、終盤の彼女の意識の変化にはほっとしました。今後の成長を一読者として見守りたいです。