文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

林原玉枝『森のお店やさん』

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絵:はらだたけひで

森では動物たちがすてきなお店をひらいています。「おとや」「ぽけっとや」「おやおやや」。いったいどんなお店なんでしょうね。
(引用元 http://www.alicekan.com/books/978-4-7520-0109-6.html

 出版社の紹介文がかわいい。
 森の動物たちによるお店のお話集。優しい文章で読後も温かな気持ちになりました。挿絵もぬくもりが感じられるイラストで、可愛くて素敵です。ぽけっとやのポケットの葉のイラストは少しわくわくしちゃう何かがあります!
 個人的にたぬきが開いた「幸福のおみくじや」の話が印象深いです。幸運の類似しかないおみくじに、森の仲間たちは「インチキだ」と不満をこぼすのですが、それに対する店主のたぬきの「みんな、幸運や幸福がほしいんじゃないのかなあ…」という台詞が深いなあ、と。
 実際に買い物してみたいと思うのは、きつねによる「かげ売り」屋さんですかね。暑い日にあんなかげがあったら、涼しくっていいよなあ。

収録されている話

 きつつきの商売
 幸福のおみくじや
 ぽけっとや
 ぎんめっきごみぐもの伝言板
 きつつきの商売<その2>
 かげ売り
 ぎんめっきごみぐもの伝言板<その2>
 きつつきの商売<その3>
 ぽけっとや<その2>
 空のおふねや
 おやおやや
 ぽけっとや<その3>