文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

土橋悦子『ぬい針だんなとまち針おくさん』

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絵:長新太

内容

 針仕事中に机から落ちてしまったぬい針だんな。まち針おくさんは慌てて探しにいくけれど…。

 針である故の困難、針だからできることが上手い具合に書かれている、ちょっとした冒険譚。でも、針にとってはとんでもない冒険なんだろうな。裁縫箱に戻るのに、糸の協力を得る、ってところがなんか好きです。長新太さんの絵が味があって素敵でした。なかなかおもしろかった。

 この作品タイトルで検索したとき、いろんな問題の記事がたくさんあがってたけど、そんなニュース知らなかった。図書館に本が寄贈される際、分館すべてに用意されることはあるけれど…。いろいろ考えるものがあります。けど、その記事のことを知る前、先入観がない前に読めてよかったと思う。