すっごくインパクトのあるタイトルと素敵な装画に惹かれて手にとった本。各話ごとにある挿絵もきれいです。とても好み!
内容
昔々あるところに、賢くて愚かな王子や姫がいました。ちょっとブラックなおとぎ話。
7編の童話を収録。どの話も軽く楽しめる。朝読とかにいいかも。
登場人物たちの愚かさにアホだなあと思うのですが、オチは良い方に落ちています。なにげに良い話です。ちょっと教訓めいてるところもあったかも。主人公たちのまわりにちょっと毒を持ってるキャラがいるのがいいなと思う。
「バカなんだか利口なんだか」のことごとくずれた選択肢を選び続ける主人公には笑ってしまった。すごく損をしているような少年ですが、本人が幸せならそれもいいのかも。また「きみの助言」の「きみ」の正体にも笑ったしまいました。この話が一番好きかもしれません。
最初の6編は似た雰囲気の話でしたが、最後の話は少し違って、思わずほろりとしてしまう話でした。もの悲しくも希望のある良いラストだったと思う。
収録されている話
おめざめですか、お姫さま
バカなんだか利口なんだか
きみの助言
魔法のパンの実
ウミガメの平和
呪われた王子たち
木霊の住む谷